samedi, juillet 22, 2006

Tout sur ma mère.

『オールアバウト・マイ・マザー』

今朝の体調もまずまず。張り止めの薬を処方してもらって以来、数日前がいかにお腹が張っていたかがわかる。今思うと、確かに苦しかったんだけれど、それは妊娠していれば、これくらいの週数なら当たり前のことなのなのかな? とか、少し我慢していれば治るものなのなのかな? とか、如何せんこれまで経験のないことだから、判断ができない。でもお腹の張りが随分治まったことで、身体はかなり楽。しんどいときは、ホント、ベッドの上で身体を捩じらせていて、「あぁ~、出産のときなんてこれより遥かにしんどいんだろうなぁ。耐えないと」って、少々気が遠くなりながら、自分を叱咤激励していた。

だけど、先日病院で、お腹が張るのはとにかくよくないということを聞いて、そっちにはちょっと注意しようと思った。確かにいちばんひどいときには、歩いていて、お腹がキューっとなって、このまま産まれてきちゃうんじゃないかって少し心配になった。

というわけで、医師からは「絶対安静」とは言われていないけれど、自分の性格を鑑みると、多分ふつうの人の限界の+2割ぐらいは我慢してしまう傾向があると心得て生活することに。たとえば昨日は体調は割りとよかったので、気持ちはお出かけしたいところでウズウズしていたのだけれど、「休めるときは無理しない」と自分に言い聞かせて、一日中家で過ごすことに。それこそ、気持ち的には身体をベッドに縛り付けるぐらいの感じで、横になるか、台所でこそこそとお菓子を作ったりするかの繰り返し。あとは溜まっていた領収書類の整理など。今年度の確定申告は、帰国→転入→個人事業主→出産etc……と、めちゃめちゃややこしいことになりそうなので、今から手を打てることはできるだけちょっとずつ済ませておくことに。

あとは、出産前ももちろんだけれど、出産後も育児で忙しくなることを見越して、ネットでできることの手続きを徐々に進めている。今は大変便利な世の中なので、銀行の振込みも買い物もネットで簡単に出来る。光熱費の自動引き落としも、実はついこないだ引っ越したばっかりだから、まだコンビニ払いをしていて、追々でいいかと思っていたけれど、そういうのも一通り申請した。というか、東京電力の場合、自動振り替えだと、ほんの少しだけど割引もあるんだ。

先日、病院に行って、分娩予約の説明を受けた。用紙に無痛分娩を希望するか、立会い出産を希望するかとかを記入するのだけれど、それと合わせて、入院時に用意しなければならないもののリストも掲載されていた。早い人は7ヶ月ぐらいで用意したりしているらしいのだけれど、病院によっては病院側で用意してくれるものもあって必要がないものもあったりするので、まだ買わなくていいやって保留にしていた。

そこに書かれていたなかに、授乳用下着ってのはわかるのだけれど、前開きのパジャマってのがすぐにピンと来なかった。それで妊婦用のパジャマってあるんだろうか? とネットで調べてみると、要するにこれも主に授乳のためのよう。なるほど、納得。最初は勝手がわからなくて手間取るだろうし、これは必要なものなんだと、ネットでいろいろと探してみると、結構かわいいのがある。マタニティー服も必要ないかなって思っていたけれど、実は産後も授乳のために実はいろいろ考慮しなくちゃいけないんだとわかった。とはいえ、探してみると案外いろいろあるもので、デザインもふつうにかわいい。俄然、物欲上昇。

あとはベビー服もぼちぼち見ているのだけれど、こちらは本当に迷うほどあって、なかなかこれってのが決められない。ところがあるサイトで、ママとお揃いのベビー服ってのがあって、「コレだ~っ!!」って、アドレナリン上昇。デザインはもちろん親子で全然違うのだけれど(一緒にできるわけがない……)、同じ生地を使っていたり、一部だけ同じモチーフを取り入れていたりして“さりげなくオソロ”な感じがいい。いかにもお揃いって感じは「舞い上がっちゃってます~」って感じで、個人的にはさすがに抵抗があるけれど、この「あっ、ひょっとして、これって?」みたいな……感じがね。

そんなふうにひとりで楽しんでいるときに、ふと気がついたことが。

そう言えば、私の母も私が小さいときには、よく同じように『miki house』とかの服をお揃いで着てたっけ。そして私のほうは大きくなって、その服がもう着られなくなってしまった後も母はその洋服を大事にしまっていた。そして自分のほうは、その服を色が褪せるまで着ていたこと。

何十年ぶりに蘇る記憶。私はまだ子供だったけれど、確実にこういう記憶って、残っていたりするものなんだ。

そしてやっぱり「私はお母さんの子供なんだな」って。こんなところでも、確実に遺伝子を引き継いでいる。

なんかそれがわかって、密かに感動した。難解なパズルの最後の1ピースがピタッとハマるみたいな感じに。

母からはよく、私が成人した後も「あんたもこの先、結婚して、子供ができたら、わかるわよ」って、何かにつけて言われることが多かったのだけれど、今なら心からわかる、彼女のこと。