Le thèatre : Exposition -Le mystère de l'enceinte-
『劇団・妊婦“人体の不思議展”』
名古屋の実家から戻って、校了を終えた翌日は、やはり気力、体力ともに疲れを感じていた。ここ最近はホントにバタバタとした日々を送っていたので、久しぶりに池袋あたりにでもショッピングに出かけようかと友達を誘ったのだけれど、あいにく彼女のほうもちょうど締め切り前ということで、大人しく静養日に当てることに。というか、そうしておいて正解。当日は雨も結構降っていたし、目が覚めてみるととてもじゃないけれど、そんな人ごみのなかを動けるような状況ではなかった。
自宅にてのんびりと過ごし、たっぷりと体力を回復させたあと、近所のスーパーへ買い物へ出かける。月に一度の特売日だったので、野菜をいろいろと買い込み、家に帰ってそれらの冷凍保存作業に勤しむ。もう先週のようにバタバタすることはないだろうけれど、やはりこれからどんどんお腹も大きくなっていってなかなか家事も大変になるときもあると思うので、調子のいいときにできるだけ下準備をしておいたほうがいい。どんなに疲れていても、やはり食事を抜くことはできないし、これまでだったら面倒だからコンビニでスナック菓子とか買ってそれでとりあえず済ませばいいや……みたいなこともあったけれど、今はそういうわけにはいかない。一応一人暮らしだから、そのあたりできるだけ工夫をしておかなければならない。ネットで調べてみると、野菜類も下茹でしたりすれば、たいがいが冷凍保存が可能だということがわかった。一人暮らしだと、生鮮食品を買ってきてもなかなか全部使い切れなくてかえって割高になったりしてしまうのが悩みの種だったけれど、冷凍しておけば保存もきくだけでなく、下準備してあるので使いたいときにさっと使えるのがいい。妊娠後期は、とにかく量や回数よりもバランスを考えた“量より質”を優先すべきらしいので、いろんな食材を摂取するように心がけなければならない。でもこうしていろいろと買い揃えると、旬の食材ってやっぱり美味しいなって思う。
あとは今まではあんまり間食とかをするほうではなかったけれど、最近は食後に甘いものが欲しくなったりして、随分と味覚が変わったと思っていた。でもそれはどうやらジェダイのせいだったみたい。そうそう、それ以外にも妊娠に気づく前から随分といろいろ変わったと感じていたことがあって、まずいちばん驚くのがお酒がまったく飲めなくなってしまったこと。一時は酒豪とまで名を馳せ(あるいはアル中?)ていたような私で、それこそリールという街に住んだ理由を「ここならベルギーもすぐ近くだし、フランスのワインとベルギーのビールを両方楽しめるから!」などと、パリではなく、そんな地方都市を最初に選んだ理由を冗談半分に語っていたような人間なのに、4月半ばあたりからまったく受け付けなくなった。妊婦さんにとってアルコールは厳禁。それからコーヒーも一切受け付けなくなったし。28週になる直前まで妊婦としての自覚がなかったわけで、それまで妊婦として一切食生活などに気をつかってこなかったわけだけれど、そういうのって本当に不思議なものでお腹のなかの赤ちゃんのほうが「それはイヤイヤ!」ってちゃんと拒絶反応をしていたりするものみたい。
それから一時期、異様にプルーンが美味しくて、最初は美容のためにヨーグルトに混ぜて食べていたんだけれど、なぜか止まらなくて一袋を一度に食べ切ってしまったりとかってのもあった。プルーンと言えば、妊婦に必要な鉄分、ミネラル、ビタミンの宝庫と言われる食材だと思うと、やはりそれも理由があったんだと今考えると、本当に驚く。
とはいえ、今思い起こしても、「ごはんの炊けるにおいが耐えられない」というようなよく聞く妊婦さんにありがちなつわりの症状らしきものは、ほとんど思い当たるものがない。酸っぱいものが食べたくなるっていうのも、そういや帰国前に冷蔵庫に大量にあった梅干を強制消費せねばならなくて、おにぎりとかお茶漬けとかにして「おいしいなー。やっぱ私の胃袋は日本人だわ」なんて思っていたりはしたけれど。
そんなふうに、今は本当に体の変化とか嗜好の変化とか、不思議なことがいっぱいで、ひとり密かに「人体の不思議展」を楽しんでいる。妊婦でなければ体験できないこの“ミステリー”をここでちょっとでも告白して、妊娠経験のない女性や男性にも少しでも知ってもらって、「命」の不思議と感動のこの貴重な体験を味わってもらえたら。
名古屋の実家から戻って、校了を終えた翌日は、やはり気力、体力ともに疲れを感じていた。ここ最近はホントにバタバタとした日々を送っていたので、久しぶりに池袋あたりにでもショッピングに出かけようかと友達を誘ったのだけれど、あいにく彼女のほうもちょうど締め切り前ということで、大人しく静養日に当てることに。というか、そうしておいて正解。当日は雨も結構降っていたし、目が覚めてみるととてもじゃないけれど、そんな人ごみのなかを動けるような状況ではなかった。
自宅にてのんびりと過ごし、たっぷりと体力を回復させたあと、近所のスーパーへ買い物へ出かける。月に一度の特売日だったので、野菜をいろいろと買い込み、家に帰ってそれらの冷凍保存作業に勤しむ。もう先週のようにバタバタすることはないだろうけれど、やはりこれからどんどんお腹も大きくなっていってなかなか家事も大変になるときもあると思うので、調子のいいときにできるだけ下準備をしておいたほうがいい。どんなに疲れていても、やはり食事を抜くことはできないし、これまでだったら面倒だからコンビニでスナック菓子とか買ってそれでとりあえず済ませばいいや……みたいなこともあったけれど、今はそういうわけにはいかない。一応一人暮らしだから、そのあたりできるだけ工夫をしておかなければならない。ネットで調べてみると、野菜類も下茹でしたりすれば、たいがいが冷凍保存が可能だということがわかった。一人暮らしだと、生鮮食品を買ってきてもなかなか全部使い切れなくてかえって割高になったりしてしまうのが悩みの種だったけれど、冷凍しておけば保存もきくだけでなく、下準備してあるので使いたいときにさっと使えるのがいい。妊娠後期は、とにかく量や回数よりもバランスを考えた“量より質”を優先すべきらしいので、いろんな食材を摂取するように心がけなければならない。でもこうしていろいろと買い揃えると、旬の食材ってやっぱり美味しいなって思う。
あとは今まではあんまり間食とかをするほうではなかったけれど、最近は食後に甘いものが欲しくなったりして、随分と味覚が変わったと思っていた。でもそれはどうやらジェダイのせいだったみたい。そうそう、それ以外にも妊娠に気づく前から随分といろいろ変わったと感じていたことがあって、まずいちばん驚くのがお酒がまったく飲めなくなってしまったこと。一時は酒豪とまで名を馳せ(あるいはアル中?)ていたような私で、それこそリールという街に住んだ理由を「ここならベルギーもすぐ近くだし、フランスのワインとベルギーのビールを両方楽しめるから!」などと、パリではなく、そんな地方都市を最初に選んだ理由を冗談半分に語っていたような人間なのに、4月半ばあたりからまったく受け付けなくなった。妊婦さんにとってアルコールは厳禁。それからコーヒーも一切受け付けなくなったし。28週になる直前まで妊婦としての自覚がなかったわけで、それまで妊婦として一切食生活などに気をつかってこなかったわけだけれど、そういうのって本当に不思議なものでお腹のなかの赤ちゃんのほうが「それはイヤイヤ!」ってちゃんと拒絶反応をしていたりするものみたい。
それから一時期、異様にプルーンが美味しくて、最初は美容のためにヨーグルトに混ぜて食べていたんだけれど、なぜか止まらなくて一袋を一度に食べ切ってしまったりとかってのもあった。プルーンと言えば、妊婦に必要な鉄分、ミネラル、ビタミンの宝庫と言われる食材だと思うと、やはりそれも理由があったんだと今考えると、本当に驚く。
とはいえ、今思い起こしても、「ごはんの炊けるにおいが耐えられない」というようなよく聞く妊婦さんにありがちなつわりの症状らしきものは、ほとんど思い当たるものがない。酸っぱいものが食べたくなるっていうのも、そういや帰国前に冷蔵庫に大量にあった梅干を強制消費せねばならなくて、おにぎりとかお茶漬けとかにして「おいしいなー。やっぱ私の胃袋は日本人だわ」なんて思っていたりはしたけれど。
そんなふうに、今は本当に体の変化とか嗜好の変化とか、不思議なことがいっぱいで、ひとり密かに「人体の不思議展」を楽しんでいる。妊婦でなければ体験できないこの“ミステリー”をここでちょっとでも告白して、妊娠経験のない女性や男性にも少しでも知ってもらって、「命」の不思議と感動のこの貴重な体験を味わってもらえたら。
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