ジェダイ誕生後物語 ~ジェダイの帰還~
母子手帳に記載された公式記録は、分娩時間6時間2分。わずかに6時間を切ることができなかったのが悔やまれる。
どうやら分娩時間というのは、分娩一期からカウントされるようだ。つまり陣痛が定期的になったあたりから(子宮口全開まで)。というわけで、逆算すると私の場合、やはりトイレに篭り出したところを助産婦さんに発見され、ベッドに強制送還された21:30を分娩開始時と記録されているもよう。
それにしてもいろいろな資料を見てみると、初産で12~15時間、経産で6~8時間というのが一般的らしく、さらに分娩二期(子宮口全開から胎児娩出まで)まで初産で45~60分だそうで、自分の場合がいかにめちゃくちゃであるかを思い知った。というか、28週で妊娠に気づき、37週で出産というのも既にめちゃくちゃ。そして早産ギリギリだったくせに、出てきた子供は3000gを超えているというオチ付き。
まぁなにはともあれ、赤ちゃんは無事に健康で生まれ、母は安産。これ以上願ったりかなったりはない出産だった。
分娩を終え、2時間。病室に戻るや否や、このmixiへ出産報告の書き込み。ケータイからなので書き込みに手間がかかり、記録上の時間は少し遅くなってしまった。
妊娠、出産もワンダーランドだったけど、出産後の生活もまったくの未知の世界。
まずは6時過ぎに助産婦さんがやって来て、体温と体重、血圧を測定する。体重は最終的に9キロ増だったけど、それから5キロ戻っていた。まさに胎児分と羊水分という感じ。あとの4キロは? と言いたいところだけれど、これは多分授乳に必要なエネルギーの素。実際、前方にぶら下げた、ジェダイ専用二つのお弁当箱も大盛りになっているし。
それから、母乳の分泌をチェック。初乳はまだ黄色っぽく、免疫力が高いらしい。
それから7時過ぎに医師の回診。主治医の女医さんでなくて、その旦那さん(通称:若先生。40歳くらい)とそのお父さんの医院長先生がなぜかペアで(それは退院までずっとだった)。基本的には毎回、子宮の収縮具合のチェックと(手で触って、「第一腫です」とかそれだけ。毎日数字が上がっていき、いったいゴールは第何種なんだろうか? と一度助産婦さんに質問してみたことがあったけれど、質問の意味が解されず「大丈夫よ。とても順調にもとに戻っているから」と返される)、悪露の状態のチェック。悪露というのは、産後しばらく続く出血のこと。まぁ生理みたいなもの。
それから赤ちゃんの状態の報告を受け、痛み等はないかと問診があり、毎度毎度「特にないです」と元気に答える私に、ある日医院長先生は「いいですね。どこも痛いところがなさそうで」と皮肉いっぱいに言い放った。
さらに出産当日の回診では、「分娩もとても早かったみたいですね。よかったですね」と爽やかに慰労の言葉をかける若先生に対し、「次回以降はもうぜひ計画出産でお願いします」「分娩台、乗り足りなかったでしょう? 今から行ってもういっぺん乗ってきたら?」と医院長先生。私も負けじと、回診後「お疲れさまでした~」と労いの声をかけ、回診一団の失笑を買うことに成功。
それからは、お掃除のおばさんやら朝食の配膳やらで、いろんな人に「おめでとう。よかったわね」とたくさん声をかけられる。今思えば、その後お見舞いに来てくれる人も含め、入院中のそんな毎日がいちばん至福の時だったように思う。
ただし、出産が軽く、その後の回復も早かったとはいえ、さすがに出産当日は時間帯によっては"後陣痛"と呼ばれる痛みが時々襲い、また一時的に眩暈と動悸がしたりして、心配なので一度ナースコールを鳴らした。
それでも助産婦さんは「それは回復が早く進んでいる証拠よ」と言いながら、とりあえず痛み止めの薬を出してくれた。通常、身体が妊娠前のもとの状態に戻るには、6~8週間程度はかかるという。産院で母乳を勧めるのも、赤ちゃんが母乳を吸うことにより、子宮が刺激されて収縮が早まるという理由もあるらしい。人間の身体って本当に不思議で、よく出来ていると思う。(ちなみに母乳は胎盤が排出されることがサインとなり、分泌が開始されるとのこと)
あとはやっぱり身体の痛み。分娩時に骨盤が開いたりしたせいか、腰から骨盤にかけて時々鋭い痛みが一瞬走る。骨が痛いという感じ。それからやっぱり、会陰部。出産当日、最初に用を足すまでは、尿意はあってもなんだか痛そうで、抵抗があってなかなか出せなかった。さらに排便のほうは、便意はあってもやはり3日目までは出す気になれなかった。お尻のあたりはなんか違和感を常に感じるし、多分痔の患者さんみたいになっていて、我慢すれば別に大丈夫だけれど、しばらくは真ん中が開いたクッションに座っていた(しかしそれが授乳のときになると、そんなこともすっかり忘れてしまうほど、ふつうに座っていたりするのだが)。
そしてもうひとつの痛みは、おっぱいマッサージ。特に最初の"開栓マッサージ"は、慣れないせいもあり、かなり痛かった。だって乳首を全力でつねったりして、マッサージとはほど遠い、まるで拷問。
そんなわけで、「出産より、産んだ後のほうがよっぽど痛いよ……」と、出産後2,3日はブツクサ言っていた。
どうやら分娩時間というのは、分娩一期からカウントされるようだ。つまり陣痛が定期的になったあたりから(子宮口全開まで)。というわけで、逆算すると私の場合、やはりトイレに篭り出したところを助産婦さんに発見され、ベッドに強制送還された21:30を分娩開始時と記録されているもよう。
それにしてもいろいろな資料を見てみると、初産で12~15時間、経産で6~8時間というのが一般的らしく、さらに分娩二期(子宮口全開から胎児娩出まで)まで初産で45~60分だそうで、自分の場合がいかにめちゃくちゃであるかを思い知った。というか、28週で妊娠に気づき、37週で出産というのも既にめちゃくちゃ。そして早産ギリギリだったくせに、出てきた子供は3000gを超えているというオチ付き。
まぁなにはともあれ、赤ちゃんは無事に健康で生まれ、母は安産。これ以上願ったりかなったりはない出産だった。
分娩を終え、2時間。病室に戻るや否や、このmixiへ出産報告の書き込み。ケータイからなので書き込みに手間がかかり、記録上の時間は少し遅くなってしまった。
妊娠、出産もワンダーランドだったけど、出産後の生活もまったくの未知の世界。
まずは6時過ぎに助産婦さんがやって来て、体温と体重、血圧を測定する。体重は最終的に9キロ増だったけど、それから5キロ戻っていた。まさに胎児分と羊水分という感じ。あとの4キロは? と言いたいところだけれど、これは多分授乳に必要なエネルギーの素。実際、前方にぶら下げた、ジェダイ専用二つのお弁当箱も大盛りになっているし。
それから、母乳の分泌をチェック。初乳はまだ黄色っぽく、免疫力が高いらしい。
それから7時過ぎに医師の回診。主治医の女医さんでなくて、その旦那さん(通称:若先生。40歳くらい)とそのお父さんの医院長先生がなぜかペアで(それは退院までずっとだった)。基本的には毎回、子宮の収縮具合のチェックと(手で触って、「第一腫です」とかそれだけ。毎日数字が上がっていき、いったいゴールは第何種なんだろうか? と一度助産婦さんに質問してみたことがあったけれど、質問の意味が解されず「大丈夫よ。とても順調にもとに戻っているから」と返される)、悪露の状態のチェック。悪露というのは、産後しばらく続く出血のこと。まぁ生理みたいなもの。
それから赤ちゃんの状態の報告を受け、痛み等はないかと問診があり、毎度毎度「特にないです」と元気に答える私に、ある日医院長先生は「いいですね。どこも痛いところがなさそうで」と皮肉いっぱいに言い放った。
さらに出産当日の回診では、「分娩もとても早かったみたいですね。よかったですね」と爽やかに慰労の言葉をかける若先生に対し、「次回以降はもうぜひ計画出産でお願いします」「分娩台、乗り足りなかったでしょう? 今から行ってもういっぺん乗ってきたら?」と医院長先生。私も負けじと、回診後「お疲れさまでした~」と労いの声をかけ、回診一団の失笑を買うことに成功。
それからは、お掃除のおばさんやら朝食の配膳やらで、いろんな人に「おめでとう。よかったわね」とたくさん声をかけられる。今思えば、その後お見舞いに来てくれる人も含め、入院中のそんな毎日がいちばん至福の時だったように思う。
ただし、出産が軽く、その後の回復も早かったとはいえ、さすがに出産当日は時間帯によっては"後陣痛"と呼ばれる痛みが時々襲い、また一時的に眩暈と動悸がしたりして、心配なので一度ナースコールを鳴らした。
それでも助産婦さんは「それは回復が早く進んでいる証拠よ」と言いながら、とりあえず痛み止めの薬を出してくれた。通常、身体が妊娠前のもとの状態に戻るには、6~8週間程度はかかるという。産院で母乳を勧めるのも、赤ちゃんが母乳を吸うことにより、子宮が刺激されて収縮が早まるという理由もあるらしい。人間の身体って本当に不思議で、よく出来ていると思う。(ちなみに母乳は胎盤が排出されることがサインとなり、分泌が開始されるとのこと)
あとはやっぱり身体の痛み。分娩時に骨盤が開いたりしたせいか、腰から骨盤にかけて時々鋭い痛みが一瞬走る。骨が痛いという感じ。それからやっぱり、会陰部。出産当日、最初に用を足すまでは、尿意はあってもなんだか痛そうで、抵抗があってなかなか出せなかった。さらに排便のほうは、便意はあってもやはり3日目までは出す気になれなかった。お尻のあたりはなんか違和感を常に感じるし、多分痔の患者さんみたいになっていて、我慢すれば別に大丈夫だけれど、しばらくは真ん中が開いたクッションに座っていた(しかしそれが授乳のときになると、そんなこともすっかり忘れてしまうほど、ふつうに座っていたりするのだが)。
そしてもうひとつの痛みは、おっぱいマッサージ。特に最初の"開栓マッサージ"は、慣れないせいもあり、かなり痛かった。だって乳首を全力でつねったりして、マッサージとはほど遠い、まるで拷問。
そんなわけで、「出産より、産んだ後のほうがよっぽど痛いよ……」と、出産後2,3日はブツクサ言っていた。
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