Le dernier moment.
『ラストモーメント』
ここのところ体調もよく、出産時の体力づくりと気分転換のために外へ出て散歩がてらに近所を徘徊したり、かなりアクティブに動いていて、そのせいで夜は疲れて昏々と眠ってしまうのでここの更新が遅れてしまう。昨日の朝なんて、前夜8時には寝てしまい、そのままずーっと朝4:00ごろには目覚めてしまい、完全に時差ボケの状態。それでもここのところは、ずっと家でじっと横になって過ごしていたのもあり、夜寝ていてもそんなに深い眠りではなく、だいたい2時間おきに目覚めたりで断続的な眠りが続いていたので、寝起きの気分が随分違う。どっちがいいとか悪いとか、楽とか辛いとかという優劣ではないのだけれど、今まで通してみても、妊娠中というのは(私にとってはその自覚がないときも。今にして思えばという感じで)睡眠の状態がいろいろ変化するので面白い。そしてきっとそれは、赤ちゃんの成長に必要な変化なんだろうと思う。
というわけで昨今は順調に過ごしていたのだけれど、今朝になってまたちょっとした変化を感じた。朝起きてしばらくして空腹時のような気分の悪さを感じたので、パンとかを適当につまんだり、冷たいハーブティーを飲んだりしてみたのだけれど、あまり気分がすっきりとしない。それでいて、腰にどーんとしたような重い痛み。久々に思い出した生理痛のような感覚。あぁひょっとしたら前駆陣痛ってやつかもしれない。明らかにこれまでの体調不良の状態とは違って、骨格に来ている感じ。足の付け根や恥骨、骨盤のあたりに痛みも感じる。それから軽い吐き気も時々あって、今日は食欲があまりない。これまでは栄養を摂取し、成長することに一生懸命だったジェダイだけど、遂に外に出るための最終準備に入ったのだという気がして、分娩の心構えをと友達にもらった『お産本番のすべてがわかる本』というのをじっくり読んでみると、"出産には重力を多いに利用すべし"みたいなことがしきりに書かれていて、興味本位に潮の干潮を調べてみたら、なんと今日は新月にあたる。まぁ世の中、毎日にどこかで多くの生命が誕生しているのだから、かならずしもそれに左右されるとは限らないけれど、少なからず月の引力が影響しているのだろうと思うと、大変興味深い。ちなみに次回大潮は9月8日、その次が22日。予定日を挟むそのあたりでまたなにか変化があるかどうかをちょっと意識しておこう。
それからここ数日、常時悩まされているのは、手のひらと足の裏の浮腫み。足のほうは外で歩くようになってからかなりマシにはなったけれど、靴がきつくて履きづらくなったし、地面と接するとなんだか間に一枚板みたいなのがある感覚だ。掌のほうの浮腫みはちょっとひどくなってくる一方で、見た目も明らかに変わった。グーに握るのがちょっと困難で、握力がないのでものが握れず、やたら物を落とす。そしてついに今朝からは各指の先端が豆ができたみたいに硬くなって、パソコンのキーをタイプするときにちょっと痛い。妊娠後期に心配される中毒症の検査のため、病院ではふくらはぎの浮腫みを検査するけれど、そちらは特に問題がない。お腹まわりのうっ血状態は収まったけれど、今度は違うところに血液の循環の変化が出始めているのか、黄体ホルモンの増加に伴う体内変化の症状のひとつだろうとは思う。
実は昨日は、同じく妊婦の編集部の先輩同僚が遊びに来てくれた。日本に帰ってきて、会社で7月初めまで隣に並んで仕事をしていた仲間だけれど(結局、とても短い期間になってしまったのだが)、自分より出産予定が一週ちょっと早く、しかも私なんかより全然大きなお腹を抱えながら、つい最近まで通勤していた彼女。出産経験は二人目とはいえ、「すごいな~。でもホントに大丈夫なのかな?」と常に気にはなっていたけれど、ギリギリまで頑張っている彼女になかなかゆっくり会いたくても会えなくて、今どうなんだろうか? と思っていた矢先に連絡をもらった。するとなんと出産日が急に早まることになり、入院前にぜひ会おうとのこと。しかももう間もなく出産だというのに、うちまで来てくれるという。既に陣痛もあるっていうから、ホントに大丈夫なのかとかとても心配だったけれど、私も周りがとても気を遣ってくれたり、心配されたりするけれど、彼女とほぼ同じ週数でホントに無理なときやヤバイときっていうのは絶対に出掛けたり、無理する気にはなれないものだし、自分が大丈夫だと思えるときはたいがい問題がないのでなんとなくそのへんはわかるし、新居へも結局訪問してもらっていないし……ということで、お言葉に甘えて自宅まで来てもらうことに。
駅に彼女を迎えに行って、さらにお腹が大きくなっている彼女に「あぁ私も急激にお腹が大きくなったけど、まだまだだな~」って思いつつ、やっぱり臨月妊婦が二人並ぶと結構迫力があるもの。でも訊いてみると、結局現時点での体重増加は同じだし、お腹の赤ちゃんの大きさは彼女のほうが大きいし、ホント、こういうのは一概にはわからないものだと改めて実感。だから目安としていろいろ書いてあるけれど、結構幅があるのは結局、お母さん自体のもともとの身長や体重だって違うのだから、あくまで平均というのでしかないっていうのは、こういうことなんだなって思った。だいたいよく考えたら、結果から言ってママだって生まれてくる赤ちゃんのほうだって千差万別なんだから、みんな同じだったらある意味気持ち悪い。
要するに、そんな状況ながらお腹が大きいというのは羊水の量が多いということらしい。でもふつうに考えたら、そのほうが母体が辛いような気がするのだけれど、彼女の足取りは私なんかよりずっと軽い。私なんて、話しながら歩いていると息切れもするし、歩きにくいし……だけれど、さすがはついこないだまで通勤していた妊婦と家で寝て過ごす毎日だった妊婦の差なのだろうか、でもやっぱりもともとの我慢強さの違いもあるだろうけれど、それだけ順調だったということで素晴らしいなぁと思った。
実を言うと、前々日は母親学級に出席した。3回あるうちの2回目は、体調が優れなかったのと、内容も妊婦の栄養管理教室という、当時臨月間近な私にとっては今さら感もあったので欠席。でも今回は、赤ちゃんの沐浴と3,4ヶ月前に出産経験をした新米ママたちとの交流会だったので参加することにした。でも実を言うと、前回欠席しているのと、お盆でちょっと時間が空いた間に結構参加者どうしの交流が進んでいるようで、しかも既に臨月に入り妊娠ステージが進んでいる私とはちょっと共感する点も異なっていたりで、なんとなくその輪の中にうまく入っていけない感じが正直あった。さらに沐浴の実技のときは、手が浮腫んで人形の赤ちゃんの服のスナップを止めたり外したりするだけでも手間取ってしまう状況で、他の人よりもどうしてもうまくできず、感想を聞かれても「もう嫌になりました」とつい口走ったり、大人げない自分が嫌になったり、新米ママ&赤ちゃんとの交流会でも「抱いてみます?」と言われて、みんな赤ちゃんを抱かせてもらったりしているなかで、手も動かなくて他人の赤ちゃんを落っことしてしまったらなにより大変だという気持ちと、よく知りもしない人の赤ちゃんに全然興味がわかなくて、なんとなくやっぱり自分は他の人より母性本能が低いのではないかと考えてしまったり、目の前の実際の赤ちゃんを見れば、数週間先の自分の姿に実感がわくのかと思っていたのとは間逆の反応でがっかりしたり……とちょっとへこんでしまった。
それでも面白かったのが、会場で響きわたる赤ちゃんの鳴き声にジェダイがものすごく反応して激しく動いていたことだった。ひょっとしたら、私が他の人の赤ちゃんに興味がわかなかったのは、ジェダイがジェラシーを感じていたのもしれないと思うのは、思い過ごしだろうか。
でも昨日は旧知の友人に会って、やっぱり彼女の話や赤ちゃんにはとても興味があるし、彼女が出産したらすぐにでも会いに行きたいと思った。そして彼女のほうも私のそういう気持ちを共感してくれて、とても安心した。母親学級では「あぁ子供が同級生という結びつきだけで、ジェダイのためには受け入れがたい人間関係の中にもこれからは入っていかないといけないのかぁ……」とちょっと気が滅入る思いだったのだけれど、「あぁそうか、別に無理してつきあわなくてもいいんだ。気の合う人と基本的にはこれまでどおりのスタンスでも。まぁ時にジェダイのために多少の"演技"は必要かもしれないけど」と思えて、とても気が軽くなった。やっぱりもともと友達で、さらに同じ年の子供が居てっていう、二つの点での結びつきがある友達ってすごくありがたいし、大事だなって思う。
そんなわけで昨夜は、前から気になっていた駅前のインドカレー屋で遅くまで彼女と食事をしながら、とても楽しいひとときを過ごす。
でも次会うときには、目の前のお腹の中の赤ちゃんはもうこの世に生を受けているんだなって思うと、本当に不思議で、言いようのない神秘を感じる。
「お互い頑張ろうね!」
最後はそんなふうに声を掛け合って、駅で最後の彼女の妊婦姿を見送った。
この次は彼女の元気でかわいい赤ちゃんに会えることを楽しみに。
ここのところ体調もよく、出産時の体力づくりと気分転換のために外へ出て散歩がてらに近所を徘徊したり、かなりアクティブに動いていて、そのせいで夜は疲れて昏々と眠ってしまうのでここの更新が遅れてしまう。昨日の朝なんて、前夜8時には寝てしまい、そのままずーっと朝4:00ごろには目覚めてしまい、完全に時差ボケの状態。それでもここのところは、ずっと家でじっと横になって過ごしていたのもあり、夜寝ていてもそんなに深い眠りではなく、だいたい2時間おきに目覚めたりで断続的な眠りが続いていたので、寝起きの気分が随分違う。どっちがいいとか悪いとか、楽とか辛いとかという優劣ではないのだけれど、今まで通してみても、妊娠中というのは(私にとってはその自覚がないときも。今にして思えばという感じで)睡眠の状態がいろいろ変化するので面白い。そしてきっとそれは、赤ちゃんの成長に必要な変化なんだろうと思う。
というわけで昨今は順調に過ごしていたのだけれど、今朝になってまたちょっとした変化を感じた。朝起きてしばらくして空腹時のような気分の悪さを感じたので、パンとかを適当につまんだり、冷たいハーブティーを飲んだりしてみたのだけれど、あまり気分がすっきりとしない。それでいて、腰にどーんとしたような重い痛み。久々に思い出した生理痛のような感覚。あぁひょっとしたら前駆陣痛ってやつかもしれない。明らかにこれまでの体調不良の状態とは違って、骨格に来ている感じ。足の付け根や恥骨、骨盤のあたりに痛みも感じる。それから軽い吐き気も時々あって、今日は食欲があまりない。これまでは栄養を摂取し、成長することに一生懸命だったジェダイだけど、遂に外に出るための最終準備に入ったのだという気がして、分娩の心構えをと友達にもらった『お産本番のすべてがわかる本』というのをじっくり読んでみると、"出産には重力を多いに利用すべし"みたいなことがしきりに書かれていて、興味本位に潮の干潮を調べてみたら、なんと今日は新月にあたる。まぁ世の中、毎日にどこかで多くの生命が誕生しているのだから、かならずしもそれに左右されるとは限らないけれど、少なからず月の引力が影響しているのだろうと思うと、大変興味深い。ちなみに次回大潮は9月8日、その次が22日。予定日を挟むそのあたりでまたなにか変化があるかどうかをちょっと意識しておこう。
それからここ数日、常時悩まされているのは、手のひらと足の裏の浮腫み。足のほうは外で歩くようになってからかなりマシにはなったけれど、靴がきつくて履きづらくなったし、地面と接するとなんだか間に一枚板みたいなのがある感覚だ。掌のほうの浮腫みはちょっとひどくなってくる一方で、見た目も明らかに変わった。グーに握るのがちょっと困難で、握力がないのでものが握れず、やたら物を落とす。そしてついに今朝からは各指の先端が豆ができたみたいに硬くなって、パソコンのキーをタイプするときにちょっと痛い。妊娠後期に心配される中毒症の検査のため、病院ではふくらはぎの浮腫みを検査するけれど、そちらは特に問題がない。お腹まわりのうっ血状態は収まったけれど、今度は違うところに血液の循環の変化が出始めているのか、黄体ホルモンの増加に伴う体内変化の症状のひとつだろうとは思う。
実は昨日は、同じく妊婦の編集部の先輩同僚が遊びに来てくれた。日本に帰ってきて、会社で7月初めまで隣に並んで仕事をしていた仲間だけれど(結局、とても短い期間になってしまったのだが)、自分より出産予定が一週ちょっと早く、しかも私なんかより全然大きなお腹を抱えながら、つい最近まで通勤していた彼女。出産経験は二人目とはいえ、「すごいな~。でもホントに大丈夫なのかな?」と常に気にはなっていたけれど、ギリギリまで頑張っている彼女になかなかゆっくり会いたくても会えなくて、今どうなんだろうか? と思っていた矢先に連絡をもらった。するとなんと出産日が急に早まることになり、入院前にぜひ会おうとのこと。しかももう間もなく出産だというのに、うちまで来てくれるという。既に陣痛もあるっていうから、ホントに大丈夫なのかとかとても心配だったけれど、私も周りがとても気を遣ってくれたり、心配されたりするけれど、彼女とほぼ同じ週数でホントに無理なときやヤバイときっていうのは絶対に出掛けたり、無理する気にはなれないものだし、自分が大丈夫だと思えるときはたいがい問題がないのでなんとなくそのへんはわかるし、新居へも結局訪問してもらっていないし……ということで、お言葉に甘えて自宅まで来てもらうことに。
駅に彼女を迎えに行って、さらにお腹が大きくなっている彼女に「あぁ私も急激にお腹が大きくなったけど、まだまだだな~」って思いつつ、やっぱり臨月妊婦が二人並ぶと結構迫力があるもの。でも訊いてみると、結局現時点での体重増加は同じだし、お腹の赤ちゃんの大きさは彼女のほうが大きいし、ホント、こういうのは一概にはわからないものだと改めて実感。だから目安としていろいろ書いてあるけれど、結構幅があるのは結局、お母さん自体のもともとの身長や体重だって違うのだから、あくまで平均というのでしかないっていうのは、こういうことなんだなって思った。だいたいよく考えたら、結果から言ってママだって生まれてくる赤ちゃんのほうだって千差万別なんだから、みんな同じだったらある意味気持ち悪い。
要するに、そんな状況ながらお腹が大きいというのは羊水の量が多いということらしい。でもふつうに考えたら、そのほうが母体が辛いような気がするのだけれど、彼女の足取りは私なんかよりずっと軽い。私なんて、話しながら歩いていると息切れもするし、歩きにくいし……だけれど、さすがはついこないだまで通勤していた妊婦と家で寝て過ごす毎日だった妊婦の差なのだろうか、でもやっぱりもともとの我慢強さの違いもあるだろうけれど、それだけ順調だったということで素晴らしいなぁと思った。
実を言うと、前々日は母親学級に出席した。3回あるうちの2回目は、体調が優れなかったのと、内容も妊婦の栄養管理教室という、当時臨月間近な私にとっては今さら感もあったので欠席。でも今回は、赤ちゃんの沐浴と3,4ヶ月前に出産経験をした新米ママたちとの交流会だったので参加することにした。でも実を言うと、前回欠席しているのと、お盆でちょっと時間が空いた間に結構参加者どうしの交流が進んでいるようで、しかも既に臨月に入り妊娠ステージが進んでいる私とはちょっと共感する点も異なっていたりで、なんとなくその輪の中にうまく入っていけない感じが正直あった。さらに沐浴の実技のときは、手が浮腫んで人形の赤ちゃんの服のスナップを止めたり外したりするだけでも手間取ってしまう状況で、他の人よりもどうしてもうまくできず、感想を聞かれても「もう嫌になりました」とつい口走ったり、大人げない自分が嫌になったり、新米ママ&赤ちゃんとの交流会でも「抱いてみます?」と言われて、みんな赤ちゃんを抱かせてもらったりしているなかで、手も動かなくて他人の赤ちゃんを落っことしてしまったらなにより大変だという気持ちと、よく知りもしない人の赤ちゃんに全然興味がわかなくて、なんとなくやっぱり自分は他の人より母性本能が低いのではないかと考えてしまったり、目の前の実際の赤ちゃんを見れば、数週間先の自分の姿に実感がわくのかと思っていたのとは間逆の反応でがっかりしたり……とちょっとへこんでしまった。
それでも面白かったのが、会場で響きわたる赤ちゃんの鳴き声にジェダイがものすごく反応して激しく動いていたことだった。ひょっとしたら、私が他の人の赤ちゃんに興味がわかなかったのは、ジェダイがジェラシーを感じていたのもしれないと思うのは、思い過ごしだろうか。
でも昨日は旧知の友人に会って、やっぱり彼女の話や赤ちゃんにはとても興味があるし、彼女が出産したらすぐにでも会いに行きたいと思った。そして彼女のほうも私のそういう気持ちを共感してくれて、とても安心した。母親学級では「あぁ子供が同級生という結びつきだけで、ジェダイのためには受け入れがたい人間関係の中にもこれからは入っていかないといけないのかぁ……」とちょっと気が滅入る思いだったのだけれど、「あぁそうか、別に無理してつきあわなくてもいいんだ。気の合う人と基本的にはこれまでどおりのスタンスでも。まぁ時にジェダイのために多少の"演技"は必要かもしれないけど」と思えて、とても気が軽くなった。やっぱりもともと友達で、さらに同じ年の子供が居てっていう、二つの点での結びつきがある友達ってすごくありがたいし、大事だなって思う。
そんなわけで昨夜は、前から気になっていた駅前のインドカレー屋で遅くまで彼女と食事をしながら、とても楽しいひとときを過ごす。
でも次会うときには、目の前のお腹の中の赤ちゃんはもうこの世に生を受けているんだなって思うと、本当に不思議で、言いようのない神秘を感じる。
「お互い頑張ろうね!」
最後はそんなふうに声を掛け合って、駅で最後の彼女の妊婦姿を見送った。
この次は彼女の元気でかわいい赤ちゃんに会えることを楽しみに。
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