jeudi, septembre 28, 2006

ジェダイ誕生物語 ~前夜祭~

ジェダイ誕生の前日は、まずは午後から表参道へ。3日前に出産した先輩同僚のお見舞いと赤ちゃんをその後訪問するため、まずはお祝いのお買い物へ。前日の37週1日目の検診では、既にジェダイの推定体重は2600グラム。37週からは正期産になるため、もういつ産まれても問題はないのだけれど、その時点での診断はまだ子宮口も閉じており、急に破水ということがない限り、出産は予定日前後になるだろうとのこと。

というわけで、適度な運動も必要なことだし、晴れて久々に街でお買い物。目的のお店で出産祝いを買った後、久しぶりのお出掛けなので、やはり少しショッピングもしたくなり、表参道ヒルズを少しうろついて、南海キャンディーズのしずちゃんの等身大人形を見たりして(あまりにしょぼかったから写真を摂るのはやめたけど)、原宿から新宿経由で京王線の代田橋へ。渡仏前に住んでいた隣駅なので、懐かしい景色を眺めながら、Nさんと赤ちゃんが入院中の産院に到着。昔の同僚であるパパにも会うことができ、生まれたばかりの赤ちゃんとご対面。

実はNさんには出産の前々日に自宅まで来ていただき、会っている。その時点で、目の前に居る赤ちゃんはまだNさんの大きな(!)お腹の中だったのに、こうして目の前に誕生した新たな命の存在にとても不思議な気分になる。

無痛分娩を希望したNさんは、病院側の方針とお腹の中の赤ちゃんの成長具合いで、予定日より2週間早い計画出産となった。産まれてきた赤ちゃんは、推定体重より少し少なかったけれど、ごくごく標準的な大きさで、パパとママの両方に似た、新生児の割りに皺とかが少ないキレイな女の子だった。

Nさんからは、分娩にあたっていろいろなアドバイスをいただく。無痛でも結構痛かったらしく、しきりに無痛分娩を勧められた。とはいえ、二時間足らずの安産だったそうで、その恩恵にたっぷりあやかってその場を後にする。

その後は新宿で、イラストレーターのKさんと久々の再会。帰国して少し落ち着いたら連絡しようと思っていたのだけれど、その後私のほうが妊娠が急にわかってバタバタしているうちに、Kさんのほうから連絡があった。日本に帰ってきていることは報告していなかったけれど「なんか日本に帰ってきてる気がしたんだよね」って。さすがに「なんか妊娠してる気がしたんだよね」は、なかったそうだが。

3歳の男の子のパパであるKさんからも、男性目線でいろいろとアドバイスをいただく。私の場合、今後どうなるかはわからないけれど、とりあえず当面はママでありながらパパの役割もしなければならないから、とても参考になる。

そして、その後は九段下のA社へ。Kさんとの話が思ったよりも長くなってしまい、辿り着いたのは結局20:00過ぎだった。ところが到着すると、編集部は全体会議で蛻の殻状態。聞けば、最近は企画会議が全員で行うことになったらしく、終了は下手をすれば23時をまわってしまうこともあるとのこと。待つかどうか、どうしようかなぁと迷ったけれど、席に居たデザイナーさんたちに相手をしてもらったり、バックナンバーを読んだりしているうちに結構な時間になり、せっかく来たのだからどうせもう遅い時間には違いないし、みんなが戻ってくるまで結局待つことにした。

編集部のみなさんが会議から戻ってきたのは、結局23時をまわっていた。終電まであまり時間はなくなっていたので、ゆっくりとはできなかったけれど、それでもやっぱり皆に会えてよかったと思った。日本に帰ってきて、また一緒にお仕事をさせてもらうようになって、ようやくこれからというときに妊娠がわかって、結局そのまま産休というかたちになってしまった。志が高くなって、これからまた頑張ろうと思っていた矢先で、なによりまたみなさんに会えなくなってしまったことがとても残念だったから、出産前に一度挨拶に行きたいなぁとずっと思っていた。心配してくれていた人や気に掛けてくれた人も居て、そういう人たちに元気な姿を見せたいと思っていた。

そしてバックナンバーをどっさり抱えて、結局三田線は終電一本前。家に着いたのは午前1:00前だった。それからトルコへ旅行中のロンドンの編集者YさんとMSNで連絡が取れたので、ちょっとした連絡事項をメッセージしたりして、2時過ぎに就寝。

一日動き回った割には、それほど疲れてはいなくて、逆にほどよい疲れが気分よく眠りの世界へ誘ってくれる感じ。久々にしっかり運動したせいか、ジェダイもお腹の中でいつもよりよく動いている気がした。