dimanche, juillet 09, 2006

Comment tu t'appelles?

『お名前なんて言うの?』

8ヶ月に入る直前にして、妊娠がわかって以来、周囲からよく「性別ってもうわかるの? 生まれる前に聞く?」とかってよく聞かれるのだけれど、私としては本当にどっちでもいいというのが正直なところ。それは、男の子でも女の子でもどっちでもいいっていうのと、生まれる前に性別を聞くのも聞かないのも、両方ともどっちでもいい。これが二人目以降だったりすると「今度は女の子がいい」とかっていうのもあるんだろうけど、ひとり目というのはとにかく新しい命が誕生するということ自体がもう神秘で、奇跡的なことであって、そんなことはもう次元の違う話なのだ。

ただちょっと思っているのは、実務的なレベルでひょっとしたら事前に性別を尋ねるかもしれないということ。それはベビー用品の準備のためっていうわけでもなく(そんなものは後でもなんとかなると思う)、やっぱりいちばんは名前を考えるうえで。

ジェダイは、純粋な日本人ではないわけだし、やはり名前の付け方にはふつうよりも気を遣う。私としては、日本でもフランスでも、国際的に通用する名前を付けてあげたいと思っている。実際、私の名前も「将来国際的に通用するように」という思いを込めて、日本でも外国でも通用する名前を付けてくれたのだ。

日仏ハーフということで、有名人の名前とかをいろいろと思い起こしてみたのだけれど、例えば「滝川クリステル」なんかは、日本名は「雅美」で仏名が「クリステル」。でも私としてはややこしいので、できればジェダイには日仏両用の名前を付けてあげたいと思う。

そんなわけで、「名づけサイト」みたいなものを探してみたら、日本同様やはりフランス語でも結構ヒットした。

フランス人の名前は、宗教や出身(移民系の場合)によって一概には言えないのだけれど、一般的にはキリストの聖人の名前を付ける場合が多い。だから日本人からすると、本当にバラエティーが少なくて、特に「ジャン」とか「ピエール」いう名前なんて腐るほど多くて、「えっ? ジャンってどのジャン? ジャン・ポール? えっ? ジャン・ピエール?」なんてあえて尋ねることは日常茶飯事(ちなみに「ジャン」=「ヨハネ」、「ジャン・ポール」=「ヨハネ・パウロ」のことだ)。

日仏両方で通用して、古臭くなくって、かと言ってあまり突飛ではない名前で、ちゃんと意味があって、さらにジェダイ・パパはキリスト教徒ではないから、宗教色がない名前で……とかって思うと、本当に悩むところだ。

それでも女の子だったら、自分のなかではいくつか候補がすぐに浮かんでいて、問題は男の子の場合だった。でもフランス版名づけサイトを参考にしながら、いくつかをピックアップ。これからも出産まで、そんなふうに思いつく候補をリストアップしていき、最終的には生まれてきたジェダイの顔を見て、そのなかから判断したいと思う。

性別を事前に尋ねるかどうかについても、自分が訊きたいと思えば……という感じで、自然の流れに任せたい。なにより、インスピレーションを大事にしたいから。